明けましておめでとうございます。
2018年1月4日、仕事初めで近くの内山観音様へお参りに行って来ました。今日は温かく、97歳の母を連れて今年一年の無事と商売繁盛をお願いしました。ついでにおみくじを引くと運勢は「大吉」と出て、「善因善果ご先祖様以来の長い功徳によって前途に幸福が約束されています。この幸運を逃すことなく酒色をつつしみ慈愛と和敬の心を保ちましょう」と書かれていました。特に、『(願い事)将来必ずかなえられる時が来ます。(商売)好調に進む』とあり、今年は自信を持って前に進もうと思っています。
今年もいよいよあと数日となりました。お正月用のアレンジや活け込みなどでなんだかんだ慌ただしく過ごしております。
店頭のディスプレイもクリスマスからお正月に変更しました。友人の山からもらってきた青竹で窓に合わせて四角い枠を作り、今の時期の強い北風に耐えられるようにひもでしっかりと結んで固定しました。その四角い枠をキャンパスに見立て、大きな梅の古木を置きました。梅は親戚の庭から頂戴しました。産地直送です。これも風で倒れないようにひもで固定しています。これで大まかなデザインは決まりました。あとは花を組み合わせるのですが、やはり風のことを考えて室内に飾ることにしました。窓際についたてを置き赤の布をかぶせてバックスクリーンを作り、ユリとオンシジュームの造花を飾りました。赤い色は誘目色というだけあって遠くからでも目を引きます。大型のデパートではこれを取り入れて、トイレや会計、非常口などの文字やマークを赤色にしているそうですよ。
このディスプレイを作った日はとにかく風が強くて寒かったですが、無事に完成しました。青竹の葉がすぐに枯れてしまうだろうと思っていたけど、根元を水につけたので二日目の今日もまだシャキッとしています。
店の前を車で通る方に見てもらいたいのですが、交通事故にはお気をつけください。
元旦、二日、三日はお休みします。来年もよろしくお願い致します。
残すところ約2週間で平成29年も終わろうとしております。年末が近づくにつれて、家庭の事や仕事の事など今年のうちに終わらせようと慌ただしくなり、ついついミスや事故を起こしてしまいます。そんな忙しい時こそ静と動をうまく日常生活に取り入れたいですね。
私は以前京都にいた時に、東山にある来迎院と言うお寺でお茶をいただいた事があります。このお寺は大石家ゆかりの寺で、討ち入りの日の12月14日に合わせて赤穂藩士47士を偲んで茶会が開かれます。その時は高価な黒の楽茶碗でお茶を頂いて優雅な時を過ごしたのを憶えています。当時『茶席の禅語』という本を読んだのですが、その中に冬のこの時期になると思い出す禅語があります。
「無事是貴人」という有名な語です。
お茶人は歳末の茶事には必ずと言ってよいほど「無事」の軸を掛けます。これは「この一年なんの事故もなく、先ずは平穏無事に過ごす事が出来ました。」という、感謝と喜びを表しているわけです。
私たちが茶室で良く見かけるこの語は、『臨済録』に「無事是れ貴人、但だ造作すること莫れ、ただ是平常なり」とあるところから出ているのであります。禅語では、馳求(ちぐ)する心、すなわち外に求める心が無くなったところを「無事」と言います。「人は皆生まれながらに尊厳なる人格を持っているのに、悟りや安心を外に求めウロウうろたえ回っている。無事に徹し、外に向かっている心を自己の内に向けてみなさい、何も欠けていないよ。」というような意味です。
茶道には「茶禅一味」と言う語がありますが、正に茶道と禅は同じ物です。「無事」の掛け軸を見てこの一年を振り返り、今の自分に感謝しながらお茶をいただく事こそ至福のひと時です。
師走の何かと慌ただしい毎日。茶室で静かにお茶をいただく時を作りたいものです。
12月の初めの日曜日、豊後大野市千歳町の「ひょうたん祭り」に行って来ました。一風変わった装いをしているひょうたん様がこの祭りの主役です。どのような格好かというと、まず一番に目を引くのが大きなわらじです。
長さが約1m、重さは片足10㎏もあるそうです!頭の上には80㎝ほどの長ひょうたんをのせ、真っ赤な着物を身にまとい、大ひょうたんに入ったお神酒を見物人にふるまいながら参道を練り歩きます。なにしろわらじが大きいので自力では歩けず、介添え人がわらじについた綱を引っ張りながら前に進むので、1㎞ほどの参道を歩くのに2時間ぐらいかかるそうです。ひょうたん様はお酒をふるまうだけでなくご自身もかなりの量をいただくそうで、わらじの重さプラス酔っぱらっているのでフラフラです。当番の組の長老がひょうたん様になるらしいのですが、体力があってお酒に強い人でないとできないそうです。
こんなユーモラスなお祭りですが、800年以上前から続いているそうです。鎌倉幕府はできたけれど戦乱がまだまだ続いていたころ、戦場となって家や稲田を失い路頭に迷ったこの地の農民を憂えた宇佐八幡のご神霊が、ご分霊にこの地を治めさせようとし、土豪がひょうたんに清酒をつめておむかえしたと言い伝えられているそうです。
ひょうたん様のおもしろさで広く知られていますが、歴史を知ると違った視点で見れて尚おもしろいです。
「ひょうたん祭りがあるころは寒い」と地元では言いますが、明日は雪が舞うかもと天気予報では言っていました!風邪などひかぬように…
秋も深まりそろそろ紅葉の季節も終わろうとしています。11月28日の午後、久しぶりの暖かい日差しの中、メルヘン3Dの背景写真を撮りに行きました。
現在豊後大野市は、清川町・犬飼町・大野町・朝地町・緒方町・三重町・千歳町の七つの町で成り立っています。先日お客様から「豊後大野市の各町のメルヘン3Dがあると良いですね。」と言われました。数ある商品の中から一つを選ぶときに、背景写真も大きな決め手の一つとなっていて、みなさん贈る相手の方に所縁のある風景写真の物を選ばれます。
それで今回、清川町の宝生寺の写真を撮りに出かけました。宝生寺は紅葉が有名で、夜間ライトアップもされるこの時期は多くの方が訪れます。普段はオールシーズン飾れるように5月から8月ごろの草木の緑が青々としている時期に写真を撮るのですが、地元では「宝生寺=紅葉」という印象なので、今回は秋の紅葉の写真で作ってみました。
建物等が写っている写真の場合、写真を隠しすぎてはいけないので、人形やグリーン等の高さやボリュームに気をつけています。この写真は池に映る紅葉が綺麗なので(画面では伝わりにくいですが)、そこを生かすように全体的に低めに作りました。お寺の和の雰囲気とメルヘンの感じを合わせるのが難しいですが、餅つきをしているうさぎの人形で「秋のお月見」といった感じに作りました。
これから各町の写真で作っていこうと考えています。
11月半ばの三日間、竹田市では毎年『竹楽』が行われます。今年は17日・18日・19日で、18日に行って来ました。
車を総合運動公園に停めてシャトルバスに乗り、街中へ。竹楽といえば、寒い!けれど寒い時の方が空気が澄んで、竹灯籠の明かりが余計幻想的に感じるのかもしれません。それに途中で買う甘酒などがよりおいしく、温かくて、癒されます。雨が降り始めたので私たちは途中で引き返しましたが、あいにくの天候にも関わらずたくさんの人が訪れていました。
←写真の人形は頭の部分が卵の殻でできていて、かわいらしかったです。他にもいろいろな展示物がありました。
竹楽は今年で18回目の開催となるそうです。竹楽は、山林が総面積の65%を占める竹田市が、里山の100年先を見据えて取り組んでいる活動です。竹林を保全するために伐竹し、作られた竹灯籠は竹炭や堆肥として再利用されるとのこと。また竹楽関連商品による収益は、「里山保全百年計画」に利用されるそうです。ここ数年続けて訪れていますが、年々人が増えているように感じます。竹田を代表するイベントの一つになっていると思います。
歴史ある街並みの中にいろいろなお店があったり、図書館も新しくなっていて、今度昼間にもゆっくり散策してみたいです。
先日、臼杵市「月桂寺」に行って来ました。毎年10月に開山忌として2日間にわたり供養が行われます。
このお寺には興味深いエピソードがあります。
時は戦国末期、甲斐の武田信玄亡き後、武田家の菩提寺である恵林寺住職を務めていた名僧「快川国師」は織田信長の会見を拒否し、寺への立ち入りも断り、禅僧としての信念をつらぬきました。自尊心を傷つけられた信長は直ちに快川国師と恵林寺の処分を豊臣秀吉に託しました。
快川国師は織田信長の命によって114名の僧たちとともに三門上に追い上げられます。そして山門の柱にくくりつけられて火をかけられます。この時快川国師は僧たち一人一人に自生の句を読ませました。最後に快川国師が『安禅は必ずしも山水を須いず、心頭を滅却すれば火も自から涼しい』(座禅をする場所は必ずしも静かな山中や涼しい水辺を選ぶ必要はない。分別執着の心を断ち切って無心に徹するならば、暑さの中であろうが心を煩わされることはない。)という有名な句を詠んで焼死しました。
この時命令を発した織田信長はその2ケ月後に本能寺の変で明智光秀により焼き殺されました。因果応報ですね。
と、ここまでは私が茶道をならっていた時に『茶席の禅語』という本を読んで知っていたのですが、この話には続きがありました。
快川国師には湖南という弟子がおり、恵林寺山門炎上の際に自身が身に付けていた袈裟を「これだけは誰にも渡すな。」と禅の心と共に湖南に託したそうです。湖南は混乱の中に紛れて逃げ去り、後に臼杵の月桂寺を開山し、今でもその袈裟が大事に保管されているそうです。
これを友人から借りた『月桂寺物語』という本で知り、大変驚きました。是非一度見てみたいと思うのですが、残念ながら拝観はできないそうです。
深まる秋の中、歴史の町臼杵市を散策して見てはいかがでしょうか?戦国時代の有名武将たちとのつながりを見つけてまわると又違った角度から見れるので楽しくなれますよ。
11月5日・6日に豊後大野市朝地町の「用作公園(ゆうじゃくこうえん)」で、もみじ祭りが開催されます。一足先に3日の祭日に行って来ました。紅葉の見頃にはもう少し、というところでしたが、緑とのコントラストがとても綺麗でした。
「用作」という地名は、鎌倉時代に大友能直の八男、能郷が志賀性を名乗り隣接地背子に地頭屋敷を構え、その所有する用作田(ようさくでん)がなまって伝わったものです。文禄3年(1594年)中川秀成が岡藩主として入府し、岡藩が統治することになりました。寛文4年(1664年)藩主中川久清より、岡藩第一家老中川平右衛門に参勤交代道に当たる重要な当地を与え、別荘地としました。中川平右衛門はこの地に書院造りの屋敷を構え、全山楓と松を植え、射撃場をつくり洋風訓練の場としました。又岡城の表玄関として文人墨客の来訪も多くなり、南画家「田能村竹田」や儒学者「頼山陽」も訪れ、岡藩の御客屋としての役割も果たしたそうです。
また、地頭の用作田であったので湧水が多く、別邸を設けた折に湧水を利用した池を作りました。上の池は草書体の心を形どった「心字池」といい円満な心を願い、下の池は真心、誠という意味を含めて「丹字池」といいます。平右衛門は、心・丹の二池を作らせ日常修行の糧にしました。昔は数本の松の巨木が池の上にさしかかり、松の緑ともみじが池面に映え素晴らしい眺めでしたが、戦時中の用材供出と、松っくい虫のため姿を消してしまい、往年の面影はなくなってしまったそうです。
私たちが訪れた時は、地元の方がボランティアで清掃活動をしていました。公園はかなり広いですが、いつも綺麗なのは地元の方の努力があるからなのですね。歴史を感じながら紅葉の中を散歩。癒されるひと時でした。
10月22日(日曜日)
大型の台風が接近、雨と風が強く外に出られそうにもありませんでした。仕方なく自宅待機でなりゆきに任せるしかありませんでした。夕方には四国の方に去って行き、たいした被害もなくホット胸をなでおろしました。
10月23日(月曜日)
配達の時ふと畑に目にやると、白菜やキャベツなどの野菜が、昨日の雨に濡れて久しぶりの朝日にあたり、キラキラと輝いていました。今年は特に水害や温度変化、長雨等の影響で作物の生育にも大きく影響しています。
スーパーなどの野菜コーナーには量が少ないように感じます。特に白菜やキャベツなどの葉物野菜は気温が下がらなければなりません。それは寒さから野菜自身が実を守るように、いくえにも葉を巻いて重たく詰まった野菜が出来るからです。こうして寒さを乗り切った野菜は内側に養分を蓄え、それが甘味となって育つのです。これから寒さ厳しい冬を迎えます。寒い時はあったかい鍋物が似合う季節となりつつあります。鍋物に野菜は欠かせなく、その時には葉物野菜は甘くおいしくなっていると思います。味わって食べて下さいね。「今年の冬はダイエットに鍋物の野菜をたくさん食べて・・・きっと効果がでる?私もがんばるぞ~」
10月22日で満100歳を迎える方に胡蝶蘭の鉢植えをプレゼントしたいと、お客様が来店されました。
胡蝶蘭の生育は適温が15℃~25℃、湿度が70~80%です。
「これからの季節は適温なので、湿度に気を付ければ長く楽しめますよ。」
と説明すると、快く予約して頂きました。
全国では100歳以上の人が2万人を超えているそうです。豊後大野市では100歳のお誕生日を迎えると、新聞やテレビの取材、それに合わせて市長が記念品を持って訪問されるそうです。
「人の出入りが多くなるので、20日の午前中に納品して下さい。」
と指定されました。
胡蝶蘭は主に白が8割以上で、ピンクは2割減の割合で栽培されております。お客様は最初白の胡蝶蘭と指定されたのですが、間際になって「ピンクにしてください。」
と変更されました。鉢物市場には出荷されていないので、急きょ生産者にお願いしました。当然ピンクの方が割高になりましたがお客様には納得して頂きました。鉢物市場は毎週木曜日の1回しかなく、前もって予約をして頂かないと良い胡蝶蘭が納品出来ない事を伝えていたので、今回は何とかお客様の希望通りに納品することが出来ました。
胡蝶蘭の値段は、花ビラの大きさと1本に何輪咲いているかによって変わっていきます。花びらが綺麗に連なって隙間なく咲いている格好の良い物や品種にもよります。
5本立ちの胡蝶蘭、綺麗ですよ。きっと喜ばれると思います。どうぞ長生きして下さい。