「松無今古色」松に古今の色なし、これは私の好きな言葉です。
これは茶席の禅語録の一つで(松は今も昔もひとつも色が変わらない)と言う意味だそうです。
この掛け軸に初めて出会ったのは今から47年前で私が20歳の時でした。
京都東山の「来迎院」と言うお寺で毎年忠臣蔵討ち入りの日に合わせて茶会が行われます。
赤穂藩士47士が主君の仇討をひそかに計画し身分を隠し待ち合わせた所だそうです。やがて討ち入りは本懐を遂げ47士は処刑されましたが、いまでも12月14日の討ち入りの日に合わせて忠誠心を表すこの掛け軸を今もかけて茶会が行われているそうです。