長年お花の注文を頂いている会社の奥様から電話がありました。取引きしている会社の社名が変わったのでお花を贈りたいとのことでした。さりげない感じが良いということで、デンドロビュームの鉢をお贈りすることにしました。
デンドロビュームは華やかでかわいらしい花をたくさん咲かせ、寒さに強く育てやすい洋ランです。とはいえ温室育ちなので、近頃の寒波による朝晩の冷え込みには注意しなければなりません。徐々に寒さに慣らしていくと良いです。このランを育てるうえで一番重要なのは水やりです。鉢の中に残った水が冷えて根が傷んでしまうと花が早く終わってしまうので、開花中の水やりは7~10日に一度、晴天の日の午前中に、夕方までに乾ききる程度のわずかな量を与えるだけで十分です。あと、暖かすぎるのも良くないので、暖房の効いた室内では霧吹きなどをして湿度を与えあげましょう。
…育てやすいといってもけっこう注意点があるじゃないか、と思われるかもしれませんが、これはどの植物でも同じです。当店の96歳のおばあちゃんに、「花は子供と一緒だよ。」と、いつも言われます。生き物なので、毎日しっかり様子を見てあげることが大切です。毎日見ているとどんどんかわいく思えてきます。
こちらの会社からは毎年、お中元、御歳暮の注文も頂きます。御中元には観葉植物、御歳暮にはシクラメンなどを贈るのですが、毎年喜んでいただけるそうです。今回お花の注文とは別に、「去年の御中元に観葉植物を贈ったかたから、『芽が出て来たんだけどどうしたらいい?』と聞かれたんだけど、何とお答えしたら良いでしょう。」と聞かれました。ちゃんと大切に育ててくれていることが分かって嬉しくなりました。