先日、テレビを何気なく見ていたら「美の巨人たち」と言う番組で岡山県の閑谷(しずたに)学校が紹介されていました。
閑谷学校は、江戸時代・寛文10年(1670年)岡山藩主池田光政によって創建されました。岡山藩直営の庶民教育のための学校(学問所)です。「旧閑谷学校」として特別史跡に指定されていて、講堂は国宝に指定されています。番組の中で「東の日光東照宮、西の閑谷学校」と言われていましたが、建築技術の高さに驚かされます。中でも講堂の柱は300年以上経っているにもかかわらず、ひびわれも無く、少しのくるいも無いとのことです。世界中の建築家たちが見学に来るそうです。基礎の土台の部分には日本セメントと言う日本古来の技術を使用しているため一つもくるいが無いそうです。
「豊後大野市にはそういう建築物はないのでさみしいなあ~。」と友人に話すと、「いやいや、近くにあるで~!」と言うではありませんか。友人に教えられたのは豊後大野市千歳町にある神社。そこに立派な彫刻を施した神殿がありました。神殿には、『木組み』という日光東照宮にも使われている伝統建築技術が使われていておどろきました。こんな身近に高度な建築技術を持った大工さんがいたのかと思うとなんだか嬉しくなり、思わず写真を撮らずにはいられませんでした。「地元にもこんな素晴らしいところがありますよ。」と他の人にも教えたくなりました。