12月の初めの日曜日、豊後大野市千歳町の「ひょうたん祭り」に行って来ました。一風変わった装いをしているひょうたん様がこの祭りの主役です。どのような格好かというと、まず一番に目を引くのが大きなわらじです。
長さが約1m、重さは片足10㎏もあるそうです!頭の上には80㎝ほどの長ひょうたんをのせ、真っ赤な着物を身にまとい、大ひょうたんに入ったお神酒を見物人にふるまいながら参道を練り歩きます。なにしろわらじが大きいので自力では歩けず、介添え人がわらじについた綱を引っ張りながら前に進むので、1㎞ほどの参道を歩くのに2時間ぐらいかかるそうです。ひょうたん様はお酒をふるまうだけでなくご自身もかなりの量をいただくそうで、わらじの重さプラス酔っぱらっているのでフラフラです。当番の組の長老がひょうたん様になるらしいのですが、体力があってお酒に強い人でないとできないそうです。
こんなユーモラスなお祭りですが、800年以上前から続いているそうです。鎌倉幕府はできたけれど戦乱がまだまだ続いていたころ、戦場となって家や稲田を失い路頭に迷ったこの地の農民を憂えた宇佐八幡のご神霊が、ご分霊にこの地を治めさせようとし、土豪がひょうたんに清酒をつめておむかえしたと言い伝えられているそうです。
ひょうたん様のおもしろさで広く知られていますが、歴史を知ると違った視点で見れて尚おもしろいです。
「ひょうたん祭りがあるころは寒い」と地元では言いますが、明日は雪が舞うかもと天気予報では言っていました!風邪などひかぬように…