先日、施設に入所しているお母様へのお誕生日プレゼントを買いに、娘さんが来てくれました。
「母はベッドで寝たきりのため生花や花鉢は管理が出来ないので、ブリザーブドフラワーを下さい。」と初めから指定されました。
花が大好きなお母様のために、生花に代わるギフトを考えていたみたいでした。丁度希望する色合いのブリザーブドフラワーが売り切れていたため、「30分ほどで再度来店するので造ってもらえますか。」と予約をいただきました。
ブリザーブドフラワーは、生花や葉を特殊液の中に沈めて、水分を抜いた素材の事です。
長所は、水を与える必要がなく、生花のように短期劣化が無く自然のままで5年~8年位長持ちすること。また見た目にも生きた植物と比べ遜色のない、みずみずしい質感と柔らかさがあります。
短所は、加工しているので販売価格が高く、生花と比べると破損しやすいこと。特に湿度に弱く、梅雨時などにはカビが出やすいのでケースに入れて乾燥剤を入れます。また、強い紫外線が当たると少しずつ退色します。布などに長期に接していると、花の染料が色移りします。素材の性質上、花を隙間なく配置する構成になってしまうのですが、色の濃い花と薄い花が長期に接していると、薄い方に色移りします。
お買い上げいただいたお客様には、このような事を説明させて頂いています。今回のお客様のように、最初からブリザーブドフラワーと決めて来た方にはあえてメルヘン3Dをすすめていませんでした。ブリザーブドフラワー+ストーリーが組み合わさった物がメルヘン3Dなので
一度に理解出来にくいからです、この次に来たら是非進めようと思います。